2019年12月27日
フライフィッシングを始めてからいつも頭の隅っこにあるもの
フライフィッシングを始めて何年かたった頃、そう、多分フライのボディ材にポリ材等を多く使うようになった頃から考えていたことがある。ロストしたフライに巻き付いているこれらのシンセティックなマテリアルはその後どうなってしまうのだろうと言う、なにやら青臭い疑問である。
釣りをしていれば誰しも一度は考える事だと思うけれど、それは僕の脳みその隅っこに張り付いていて消えることが無い。
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釣りをしていれば誰しも一度は考える事だと思うけれど、それは僕の脳みその隅っこに張り付いていて消えることが無い。
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2019年12月25日
タイイングしていて、いろいろと考えた
随分と久しぶりにスタンダードパターンのフライを巻いた。
ここしばらくはハッチマッチの釣りを基本スタイルにしていることもあり、水生昆虫の勉強をしたり折々の虫を模したりしているので所謂スタンダードパターンとはすっかりご無沙汰していた。
結果、へっぽこフライのの出来上がりとなる訳ですな。

ここしばらくはハッチマッチの釣りを基本スタイルにしていることもあり、水生昆虫の勉強をしたり折々の虫を模したりしているので所謂スタンダードパターンとはすっかりご無沙汰していた。
結果、へっぽこフライのの出来上がりとなる訳ですな。

キャッツキルパターンと言えばセオドア・ゴードン、そして彼の代表作のクイルゴードン
続きを読む2019年12月12日
「幾つになっても学ぶことはたくさんある!」と言う話
11月10日(日)新潟県三条市でフライフィッシングのイベント(FLYFISHING EXPO 下田郷)があると言うのでちょっとだけ覗いてきた。
普段そういう場所には、なかなか足が向かない僕なのだが、ちょうど新潟市に用事が有ったのでちょっとだけ(いや、かなり)寄り道した。

釣り具のメーカーや地元のショップのブースが出ていたり、フライフィッシングのプロの皆さんのトークセッションやタイイングのデモがあったりとなかなかどうして楽しんできた。
隆久氏デザインのTSRの竿を振らせていただいたROSEの齋藤さんありがとうございました。竹竿工房JADEの岡田さん、ロッドメーキングの話を長々させていただいてありがとうございました。
そして、地元三条市の日野浦刃物工房の奥様、楽しい話をありがとうございました。ご主人と話す時間がありませんでした(笑)
そんな中、九頭竜川のサクラマス釣りで有名な安田龍司氏のタイイングデモを拝見していて、二つの気づきが有ったので備忘録として書いておく。

その1.クイルウイングをシャンクに平行に留める方法
通常、クイルウイングは対になる裏側どうしを合わせてシャンクの上側に乗せてスレッドで留めるが、それだとスレッドを中心にクイルの根元側と先端側がV字になるので結果ウイングは斜めになる。対してこの方法は左右からシャンクを挟むように取り付けるのでウイングはシャンクに水平に付く。実際にはウイングの屋根側になる部分を合わせるように平らにして指で挟みシャンクに被せるように止めると言うもの。
■一般的なクイルウイングの取り付け方法
クイルの裏面を合わせて指で挟みシャンクの上側に巻き留める。

■今までのシャンクと平行にウイングを付ける方法
これは斜めに立つことを前提にクイルのファイバーを曲げて置いてから根元を縛る方法

■今回学んだシャンクと平行にウイングを付ける方法
今回学んだのはクイルをジャンク上部に留めるのではなくシャンクを両側から挟むようにして留めるもの、なるほどこれならウイングはシャンクに水平に付く。


その2.クイルウイングの取り付け後のカット
ウイングの取り付け部分の端をカットする時にはアイ側からシザースを平行に入れてカットしがちだが、シザースの刃をシャンクに直角になるように当ててカットするとヘッドを小さく仕上げることが出来る。
■シザースをアイ方向からカットする。(良くない例)

■シザースをシャンクと直角にしてクイルの根元をカットする。(今回お薦め)


なるほど、なるほど、何事も「見て、聞いて、話して」が大事だよね。そして脳みそは柔軟に。
もう脳みそもすっかり固まってしまった今日この頃なのだが、世の中学ぶことはまだまだ多いと思った日でありました。
これを機に少しウェットフライでも巻いてみようか、前にフライボックスを水没させ、うっかりフライベストに入れっぱなしにして置いてフックが全部錆びてしまったと言う憂き目に遭ったままだからな。
普段そういう場所には、なかなか足が向かない僕なのだが、ちょうど新潟市に用事が有ったのでちょっとだけ(いや、かなり)寄り道した。

八木ヶ鼻オートキャンプ場で開催されたフライフィッシングのイベント
釣り具のメーカーや地元のショップのブースが出ていたり、フライフィッシングのプロの皆さんのトークセッションやタイイングのデモがあったりとなかなかどうして楽しんできた。
隆久氏デザインのTSRの竿を振らせていただいたROSEの齋藤さんありがとうございました。竹竿工房JADEの岡田さん、ロッドメーキングの話を長々させていただいてありがとうございました。
そして、地元三条市の日野浦刃物工房の奥様、楽しい話をありがとうございました。ご主人と話す時間がありませんでした(笑)
そんな中、九頭竜川のサクラマス釣りで有名な安田龍司氏のタイイングデモを拝見していて、二つの気づきが有ったので備忘録として書いておく。

安田龍司プロのタイイングdemo
その1.クイルウイングをシャンクに平行に留める方法
通常、クイルウイングは対になる裏側どうしを合わせてシャンクの上側に乗せてスレッドで留めるが、それだとスレッドを中心にクイルの根元側と先端側がV字になるので結果ウイングは斜めになる。対してこの方法は左右からシャンクを挟むように取り付けるのでウイングはシャンクに水平に付く。実際にはウイングの屋根側になる部分を合わせるように平らにして指で挟みシャンクに被せるように止めると言うもの。
■一般的なクイルウイングの取り付け方法
クイルの裏面を合わせて指で挟みシャンクの上側に巻き留める。

一般的には切り取ったクイルの裏面を合わせて指で挟みシャンクの上側に乗せてから巻き留める、スレッドを中心にクイルがV字になるためウイングは斜めに立つ。
■今までのシャンクと平行にウイングを付ける方法
これは斜めに立つことを前提にクイルのファイバーを曲げて置いてから根元を縛る方法

曲げたファイバーの根元の部分はスレッドでV字になるがウイング部分のファイバーは初めに寝かせて有るので水平なウイングになる。
■今回学んだシャンクと平行にウイングを付ける方法
今回学んだのはクイルをジャンク上部に留めるのではなくシャンクを両側から挟むようにして留めるもの、なるほどこれならウイングはシャンクに水平に付く。

ウイングの屋根側になる部分を合わせるように平らにして指で挟みシャンクに被せるように止めるとウイングは水平に付く

カディスのアダルトなんかのウイングを付ける時もシャンクに被せるように巻くので、当たり前と言えば当たり前なのだがウエットのウイングに使う発想は全くなかったわ
その2.クイルウイングの取り付け後のカット
ウイングの取り付け部分の端をカットする時にはアイ側からシザースを平行に入れてカットしがちだが、シザースの刃をシャンクに直角になるように当ててカットするとヘッドを小さく仕上げることが出来る。
■シザースをアイ方向からカットする。(良くない例)

シザースをアイ側からカットする方法はディアヘアー等を留める時によく使うカット方法だが、これだととカットしたウイングの付け根はテーパー状になる。一見ヘッドも綺麗なテーパーになりそうだが、スレッドがアイ側に滑ってしまい結果、ヘッドが大きくなってしまうという罠に陥りやすい。
■シザースをシャンクと直角にしてクイルの根元をカットする。(今回お薦め)

シザースをシャンクと直角にしてクイルの根元をカットする事でクイルとシャンクに段差が出来るが、段差分スレッドを巻くだけで済むのでヘッドが小さくできる。

スレッドがアイ側にずれることも無いのでアイ周りがスッキリとしたヘッドに仕上がる。
なるほど、なるほど、何事も「見て、聞いて、話して」が大事だよね。そして脳みそは柔軟に。
もう脳みそもすっかり固まってしまった今日この頃なのだが、世の中学ぶことはまだまだ多いと思った日でありました。
これを機に少しウェットフライでも巻いてみようか、前にフライボックスを水没させ、うっかりフライベストに入れっぱなしにして置いてフックが全部錆びてしまったと言う憂き目に遭ったままだからな。
2019年10月24日
バルク物のフェザーを生き返らせよう

マテリアルの整理をしていたら、ティールのエコノミーパックが大量に出て来ました。
ずーっと袋に入れっぱなしだったので潰されて捩じれて、このままでは使い物にならないので生き返らせましょう。
特別難しい事じゃなく、スチーム当てるだけだけど。
【処理前】
バルク物のフェザーの多くはストークが横に反っている(というか捩じれて)いますよね。ファイバーも圧迫されて萎まっています。

【処理後】
ストークの捩じれが取れて、フェザーも大分開いています。

【こんな感じでどうでしょう】
上の写真のフェザーです、これならなんとかウェットフライのウイングにも使えますよね。


さて、処理手順は次の通りです 続きを読む
2019年06月24日
フライフックの件(最終回)
さて、前回までのフライフックの話は最終回になります。
釣行の度に、同じように魚をバラシてしまうのでとうとう自分の感覚がおかしくないか検証してみることにした訳です。
まあ、検証と言ってもバイスに挟んだフックに結んだティペットを引っ張るつうだけの事なんですけどね(^^;
【今回、検証したフックは3種】

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釣行の度に、同じように魚をバラシてしまうのでとうとう自分の感覚がおかしくないか検証してみることにした訳です。
まあ、検証と言ってもバイスに挟んだフックに結んだティペットを引っ張るつうだけの事なんですけどね(^^;
【今回、検証したフックは3種】
上からT社、某社、R社の各フック。僕を悲しい目に合わせてるのが真ん中のやつね(笑)
言わずもがな一番上のフックはT社の103BLであります。
真ん中が、103BLの代替えになりそうだなと思って買っちゃったやつね(100本も)あまりに悲しいので社名のアルファベット表記も伏せて某社と表記です。
一番下が、某社のショックに懲りずに探して見つけたR社のフック、ワンサイズ下なのだけど。
下の2本とも103BLそっくりだけどこうして並べるとやっぱり某社のフックのシャンクが細い気がする。
もう、既に僕の想像通りの気がするんだけど(笑)

2019年06月19日
フライフックのこと(その2)
前回に続いてフライフックの話です。
前にも書きましたが、国産のフックメーカーも増えて来て、お手頃のフックも目に着くようになって来ました。
そうなると好奇心旺盛な親父は一度使って見ないと気が済まないって事になる訳です。
最近はTMCの103BLと212Yを中心に使って居るのですが、103BLの代替えになりそうなお買い得フックを見つけたので去年の冬に#12、#14、#16と入手したので、今年の春のメイフライパターンはほとんどそのフックを使ってタイイングしたのでその話を。
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前にも書きましたが、国産のフックメーカーも増えて来て、お手頃のフックも目に着くようになって来ました。
そうなると好奇心旺盛な親父は一度使って見ないと気が済まないって事になる訳です。
最近はTMCの103BLと212Yを中心に使って居るのですが、103BLの代替えになりそうなお買い得フックを見つけたので去年の冬に#12、#14、#16と入手したので、今年の春のメイフライパターンはほとんどそのフックを使ってタイイングしたのでその話を。
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タグ :フック
2018年04月27日
盛期のフライタイイング(オドリバエの雄パターン)
タイイングメモ連発(^^;
今日は、この季節の必須パターンのオドリバエです。
とにかく、この季節に良く釣れるパターンですよね。
過去に雌のパターンのタイイングメモを書いたのですが、今回は雄のパターンです、山岳渓流の渓魚の胃の中にたくさん入っている時があります。
オドリバエは種類にもよりますが、雄と雌の形状が異なります。
よく見かけるフライパターンの多くは雌のパターンですが、おそらく絶対数の差だと思いますが渓魚の胃に見られるのは圧倒的に雄の方が多い気がします。
いずれにせよ、どちらも、良く釣れるパターンに変わりはありません。
数年前、他のパターンで出が良くなかったときにこの雄パターンに替えたら俄然出が良くなって、ストマックを見たらオドリバエのオスが固まって入っていたことがありました。
【オドリバエの雄パターン】

ちなみに、雌のタイイングはこちら(過去記事)
では、タイイングスタート!! 続きを読む
今日は、この季節の必須パターンのオドリバエです。
とにかく、この季節に良く釣れるパターンですよね。
過去に雌のパターンのタイイングメモを書いたのですが、今回は雄のパターンです、山岳渓流の渓魚の胃の中にたくさん入っている時があります。
オドリバエは種類にもよりますが、雄と雌の形状が異なります。
よく見かけるフライパターンの多くは雌のパターンですが、おそらく絶対数の差だと思いますが渓魚の胃に見られるのは圧倒的に雄の方が多い気がします。
いずれにせよ、どちらも、良く釣れるパターンに変わりはありません。
数年前、他のパターンで出が良くなかったときにこの雄パターンに替えたら俄然出が良くなって、ストマックを見たらオドリバエのオスが固まって入っていたことがありました。
【オドリバエの雄パターン】

ちなみに、雌のタイイングはこちら(過去記事)
では、タイイングスタート!! 続きを読む
2018年04月26日
盛期のフライタイイング(パタパタカワゲラ編)
フライシーズン真っ只中!GWを過ぎると新緑が芽生えて最も良い季節を迎えます。
で、「パタパタカワゲラ」ってなんだよ?って声が聞こえてきそうですが・・・(^^;
ほら、カワゲラが川面の上をパタパタ飛ぶじゃないですか、その状態を表して「パタパタカワゲラ」って呼んでる訳ですよ、勿論、僕が勝手に読んでいる名前です(笑)
そもそも、カワゲラやトビケラのパターンって翅を閉じて正座しているような律義な格好のパターンが多いじゃあないですか。
でも、実際には翅を広げて飛んでいるわけで、そのまま流れに落ちたりして水面でバタついたり、そのままご臨終になっちゃうパターンの方が多い訳ですよ。
なので、僕は翅を広げたパターンを良く使う訳ですな。
普段は、ジーロンのウイングのパターンを使うのですが、このパタパタパターンを流すと、魚が水面を割って飛沫を挙げてフライを咥えます。
エキサイティングこの上ありません(笑)
今回はコックハックルを使ってシャンとしたウイングを作ってみました実際はジーロンの方が翅のくしゃくしゃ感が出て良いかもしれないけどね。
試作品、まだ未使用です(笑)
【カワゲラはこんな形にウイングを開いて飛びます】

さて、タイイング備忘録です 続きを読む
で、「パタパタカワゲラ」ってなんだよ?って声が聞こえてきそうですが・・・(^^;
ほら、カワゲラが川面の上をパタパタ飛ぶじゃないですか、その状態を表して「パタパタカワゲラ」って呼んでる訳ですよ、勿論、僕が勝手に読んでいる名前です(笑)
そもそも、カワゲラやトビケラのパターンって翅を閉じて正座しているような律義な格好のパターンが多いじゃあないですか。
でも、実際には翅を広げて飛んでいるわけで、そのまま流れに落ちたりして水面でバタついたり、そのままご臨終になっちゃうパターンの方が多い訳ですよ。
なので、僕は翅を広げたパターンを良く使う訳ですな。
普段は、ジーロンのウイングのパターンを使うのですが、このパタパタパターンを流すと、魚が水面を割って飛沫を挙げてフライを咥えます。
エキサイティングこの上ありません(笑)
今回はコックハックルを使ってシャンとしたウイングを作ってみました実際はジーロンの方が翅のくしゃくしゃ感が出て良いかもしれないけどね。
試作品、まだ未使用です(笑)
【カワゲラはこんな形にウイングを開いて飛びます】

さて、タイイング備忘録です 続きを読む
2018年02月21日
2018年02月20日
量産型ユスリカパターン備忘録
いつもながら解禁間近になっては、慌ててフライの数をそろえる羽目になります。
それまではいろいろと新パターンを考えてみたりして楽しんでいるのですけど、今年もカレンダーを見て慌てることになりました。
結局、最後は量産型パターンのタイイングになってしまうのですが、丁寧に巻いたからとて大漁になる訳でもないので何の問題もありません。
でも、一度は丁寧に巻いたフライパターンでBOXを埋め尽くしてみたいものです(^^;
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それまではいろいろと新パターンを考えてみたりして楽しんでいるのですけど、今年もカレンダーを見て慌てることになりました。
結局、最後は量産型パターンのタイイングになってしまうのですが、丁寧に巻いたからとて大漁になる訳でもないので何の問題もありません。
でも、一度は丁寧に巻いたフライパターンでBOXを埋め尽くしてみたいものです(^^;
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