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2018年04月26日

盛期のフライタイイング(パタパタカワゲラ編)

フライシーズン真っ只中!GWを過ぎると新緑が芽生えて最も良い季節を迎えます。

で、「パタパタカワゲラ」ってなんだよ?って声が聞こえてきそうですが・・・(^^;
ほら、カワゲラが川面の上をパタパタ飛ぶじゃないですか、その状態を表して「パタパタカワゲラ」って呼んでる訳ですよ、勿論、僕が勝手に読んでいる名前です(笑)

そもそも、カワゲラやトビケラのパターンって翅を閉じて正座しているような律義な格好のパターンが多いじゃあないですか。
でも、実際には翅を広げて飛んでいるわけで、そのまま流れに落ちたりして水面でバタついたり、そのままご臨終になっちゃうパターンの方が多い訳ですよ。
なので、僕は翅を広げたパターンを良く使う訳ですな。
普段は、ジーロンのウイングのパターンを使うのですが、このパタパタパターンを流すと、魚が水面を割って飛沫を挙げてフライを咥えます。
エキサイティングこの上ありません(笑)

今回はコックハックルを使ってシャンとしたウイングを作ってみました実際はジーロンの方が翅のくしゃくしゃ感が出て良いかもしれないけどね。
試作品、まだ未使用です(笑)

【カワゲラはこんな形にウイングを開いて飛びます】
盛期のフライタイイング(パタパタカワゲラ編)


さて、タイイング備忘録です

1.下巻きをする。

【1-1】フックはTMC102Y#15です。シャンクは一番手、長い方が良いかもしれません。
まず、下巻きをしてベンドの位置にコブを作ります。
盛期のフライタイイング(パタパタカワゲラ編)

2.テイルを付ける
【2-1】グースのバイオットクィルを2本、切り取ります。
盛期のフライタイイング(パタパタカワゲラ編)

【2-2】クィルをスレッドのコブを挟むように取り付けてスレッドを掛けると自然に開きます。
盛期のフライタイイング(パタパタカワゲラ編)

3.ボディを作る

【3-1】スレッドをシャンクの半分から2/3位のところまで巻きます。
数回往復して少しボディを太くします。
盛期のフライタイイング(パタパタカワゲラ編)

【3-2】クィルを太巻きにしたスレッドの上に巻きます。
これは、オレンジに染めたピーコックのアイ部分のストークを使っています。
ストークが巻きあがったら、補強を兼ねて接着剤でコーティングしましょう。
今回はUVシーラーを使いました。
盛期のフライタイイング(パタパタカワゲラ編)

4.ウイングを作る
【4-1】パラシュートウイングにするためエアロドライのポストを付けます。
小分けで2本くらいが良いかな。
盛期のフライタイイング(パタパタカワゲラ編)

【4-2】ウイングの根元にハックルを裏側が上になるように巻き留めます。
盛期のフライタイイング(パタパタカワゲラ編)

【4-3】ポストの後ろ側をダビングします。
盛期のフライタイイング(パタパタカワゲラ編)

【4-4】パラシュートの要領でハックルを巻きます。
盛期のフライタイイング(パタパタカワゲラ編)

【4-5】ハックルが巻き終わったら指でしごいて後方に寄せます。
スレッドでハックルが後ろに流れるようにポストの根元まで巻きます。
盛期のフライタイイング(パタパタカワゲラ編)

【4-6】スレッドの上をダビングしてハックルが前に来ないように押さえます。
盛期のフライタイイング(パタパタカワゲラ編)

【4-7】ポストのエアロドライを前方に倒しスレッドでシャンクに固定します。
これで後翅の出来上がり。
残ったエアロドライは前翅のハックルポストにするので軽く根巻きしてハックルを巻き留めます。
盛期のフライタイイング(パタパタカワゲラ編)

【4-8】ポストの後ろ側をダビングします。ここからは【4-3】からと同じようにハックルを巻きます。
盛期のフライタイイング(パタパタカワゲラ編)

【4-9】前翅になるハックルが出来ました。
盛期のフライタイイング(パタパタカワゲラ編)

【4-10】【4-5~4-7】と同様にエアロドライを止めてウイングを後ろに寄せたら完成♪
盛期のフライタイイング(パタパタカワゲラ編)

【上から】
盛期のフライタイイング(パタパタカワゲラ編)

【下から】
盛期のフライタイイング(パタパタカワゲラ編)

【そして後ろから】
盛期のフライタイイング(パタパタカワゲラ編)

ウイングの張りがあってスタイルは良いけれど、ジーロンのウイングの方がお魚さんの口当たりもソフトかもしれないね。
まずは、使ってみてだなあ・・・。




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この記事へのコメント
>boodoodeedeeさん
タイイングはいろいろと試して見るのが楽しいですよねそれで釣れれば尚良し(笑)
Posted by 老眼親父老眼親父 at 2018年04月26日 21:00
 こんばんは。
 面白いフライですね。
 フライは消耗品な訳ですが、釣れているフライは、何匹釣っても壊れてほしくないものです。
 ちょっとした工夫ですが、丈夫に作るのは、ノウハウがあるものですね。
Posted by boodoodeedee at 2018年04月26日 19:55
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