2019年07月26日
心も身体も折れた・・・
母の3年目の命日に焼香に来た弟が「明日は小国に行く予定」と言うので、ここは乗っからない訳にはいかない。
「俺も行く!」
って事で、ほぼ一か月ぶりの釣行となったのであります。
6月7日に東北南部が梅雨入りしてから一か月ちょい(今日現在まだ梅雨明けしていない・・・)、週末ともなると雨が続き、たまに天気が良いと思えば孫ちゃんの面倒を見なけりゃならんかったりでなかなか釣りに行けなかったのですが、一人で釣りに行こうと言う踏ん切りが歳を重ねるごとに着かなくなってきているのも事実なのであります。
そんな時、弟の予定に乗っかるのは極めて楽ちん、弟も釣りを趣味にしてくれて大変ありがたいのであります(笑)
さて、目的地は山形県小国町、彼の玉川で大イワナを釣る予定なのでございます。
「俺も行く!」
って事で、ほぼ一か月ぶりの釣行となったのであります。
6月7日に東北南部が梅雨入りしてから一か月ちょい(今日現在まだ梅雨明けしていない・・・)、週末ともなると雨が続き、たまに天気が良いと思えば孫ちゃんの面倒を見なけりゃならんかったりでなかなか釣りに行けなかったのですが、一人で釣りに行こうと言う踏ん切りが歳を重ねるごとに着かなくなってきているのも事実なのであります。
そんな時、弟の予定に乗っかるのは極めて楽ちん、弟も釣りを趣味にしてくれて大変ありがたいのであります(笑)
さて、目的地は山形県小国町、彼の玉川で大イワナを釣る予定なのでございます。
7月13日喜多方のレトロ横丁のイベントから帰って来た弟と午後8時過ぎに家を出発、小雨の中、東北道に乗り飯坂インターを過ぎて東北中央道に入った。
東北中央道が出来て山形県へのアクセスはとても楽になった。しかも、福島大笹生IC~米沢北IC間は国の直轄道路のため高速道路料金が無料なのだ。ありがたやありがたやm(_ _)m
いつも通り今夜は小国町の道の駅で仮眠をとって朝一で玉川に向かう予定、時間も有るので米沢市内の温泉「平安の湯」でひと風呂浴びて行く事にした。
源泉かけ流しの温泉をたっぷり楽しんで日付が変わる直前に道の駅「白い森おぐに」に到着しました。
今夜はここで車中泊です。途中のコンビニで調達したカップ氷にバーボンを注ぎ、軽く一杯(いや二杯、あれ三杯だっけ・・・)ひっかけて眠りにつきました。
朝4時半、コンビニで食料を調達し玉川へと車を走らせます。そろそろ、道路の両側にマタギの皆さんが鉄砲を抱えて出迎えてくれるかと思ったが、残念ながら姿が見えない「あれ、居ないねえ・・」「残念・・」と車を走らせると、集落の手前におりました。今年は畑仕事をしている住民を護っているようです。
さて、一番心配なのが水量です、幸いに梅花皮荘前もその上の堰堤上流も水量は落ち着いているようです、飯豊山荘先の駐車スペースに車を停め身支度をして温見平の遊歩道を進みます。右から流れ込む湯沢の水量も木々の間から覗く玉川本流の水量も落ち着いていて、今日の釣りへの期待が膨らみます。
久し振りのウォーキングにへとへとになりながらブナの森を進むと目指す梅花皮沢出合いに着きました。
「あれ、何か水の音凄くね」と弟が言いました、確かに温水平に響き渡る水音はまるで春先の雪代交じりの増水時のようでした。
「えー、まさかねえ・・」
やはり梅花皮沢の水量は半端なく、一応入っては見たものの遡行困難につき早々に撤退しました。それでも弟はちゃっかりとイワナをキャッチしておりました。
梅花皮沢出合いの取水堰堤の水量も半端なく、上流への遡行も困難で、結局今来た道を戻る事になりました。
堰堤下は水量も落ち着いているので、そこに入ることにしたのですが、釣り始めて間もなく下流からフライマンが釣り上がってきました。
さりげなく僕らをスルーしていったフライマンの後追いでのんびり釣り上がろうと思ったのですが、そのあまりのスローペースに、追い越すのも気の毒なので退渓する事になりました。
またしても渓を追われた僕らは、下流のいつもの場所に入ります、藪漕ぎをしてやっとの思いで河原に降りた時、突然僕の身体が前のめりになって宙に浮きました。さらには見事な「右四分の一ひねり」を加えて河原のゴロタ石の上に頭から着地しました。
どうやら藪から這い出た葛の蔓に足を取られたようで、右側頭部と右上腕部と右胸部と右膝を、思い切りゴロタ石に打ち付けたのでした。
「いで・・え・・・」暫く息も出来ずに枯れた大木の根っこのように転がっていましたが、しばらく見とれていた弟の手を借りてやっとの事で起き上がると投げ捨てたペゾンのブレトンビリエールを拾い軽く振ってみました、右肘を上下に振ると右肋骨辺りに激痛が走りますが、軽く水平に振る分にはそれほど痛まないのでそのまま釣りを続けました。(正直、やっちまったなと思いました(笑))
広いプールの流れ込みから流れが開けるあたりに特製フライングアントが流れた時、水中から浮かび上がって来たイワナが大口を開けてフライを吸い込みました。
大きな飛沫を上げて水中に潜り込むイワナをロッドためて止めると、広いプールを縦横無尽に走り回り、テンションを掛けると飛沫を上げでは水中に潜る、何度か繰り返したあと水深の浅いプールの尻まで寄せて半ば強引にネットに入れました。
てっきり尺超えだと思っていたのですが若干短いもののコロコロと肥えたイワナでした。
その後、一匹バラシただけで終了。
昼飯を済ませて、テーブルやら椅子やらを車に積み込むときに僕のベストの下敷きになっている真っ赤なロッドソックスが見えた。
ロッドソックスの口から第一関節、(いや第一ガイド)から先っぽが飛び出していた、完全に骨折していた・・・。
僕の心も一緒に折れた。
かくして、僕の肋骨とブレトンビリエールの予備ティップは悲しくも見事に折れたのであった・・・。
そのあと、目の前の初めての流れを釣ったのだが上流側を釣った僕は一尾バラシただけで全くの無反応、下流を釣った弟は狙うポイントポイントからイワナが出たそうで「いやあ、楽しかった」「いやあ楽しかった」と「★☆の一つ覚え」のように繰り返すのでした。
結局、僕は先ほどのイワナ一尾で終了。
文字通り、身体も心も折れた釣行となったのでありました。
釣行記はFFこみゅへ
PS.国民宿舎「梅花皮荘」の露天風呂に入って来た、何時も入ろう入ろうと思いながら何年も過ぎていたけど初めて入った。鉄分の強い赤茶けた湯舟から眺める玉川と山並みが綺麗だったなあ・・。
PS.整形外科に行ったらやはり肋骨にヒビが入っておりました。全治1か月、シップとロキソニンの日々。
東北中央道が出来て山形県へのアクセスはとても楽になった。しかも、福島大笹生IC~米沢北IC間は国の直轄道路のため高速道路料金が無料なのだ。ありがたやありがたやm(_ _)m
いつも通り今夜は小国町の道の駅で仮眠をとって朝一で玉川に向かう予定、時間も有るので米沢市内の温泉「平安の湯」でひと風呂浴びて行く事にした。
源泉かけ流しの温泉で身を清めてから白い森に入ります
源泉かけ流しの温泉をたっぷり楽しんで日付が変わる直前に道の駅「白い森おぐに」に到着しました。
今夜はここで車中泊です。途中のコンビニで調達したカップ氷にバーボンを注ぎ、軽く一杯(いや二杯、あれ三杯だっけ・・・)ひっかけて眠りにつきました。
朝4時半、コンビニで食料を調達し玉川へと車を走らせます。そろそろ、道路の両側にマタギの皆さんが鉄砲を抱えて出迎えてくれるかと思ったが、残念ながら姿が見えない「あれ、居ないねえ・・」「残念・・」と車を走らせると、集落の手前におりました。今年は畑仕事をしている住民を護っているようです。
今年のマタギ集は民家のすぐ裏手に集合していた
さて、一番心配なのが水量です、幸いに梅花皮荘前もその上の堰堤上流も水量は落ち着いているようです、飯豊山荘先の駐車スペースに車を停め身支度をして温見平の遊歩道を進みます。右から流れ込む湯沢の水量も木々の間から覗く玉川本流の水量も落ち着いていて、今日の釣りへの期待が膨らみます。
久し振りのウォーキングにへとへとになりながらブナの森を進むと目指す梅花皮沢出合いに着きました。
「あれ、何か水の音凄くね」と弟が言いました、確かに温水平に響き渡る水音はまるで春先の雪代交じりの増水時のようでした。
「えー、まさかねえ・・」
やはり梅花皮沢の水量は半端なく、一応入っては見たものの遡行困難につき早々に撤退しました。それでも弟はちゃっかりとイワナをキャッチしておりました。
梅花皮沢出合いも水量が多くて遡行不能でありました
梅花皮沢出合いの取水堰堤の水量も半端なく、上流への遡行も困難で、結局今来た道を戻る事になりました。
堰堤下は水量も落ち着いているので、そこに入ることにしたのですが、釣り始めて間もなく下流からフライマンが釣り上がってきました。
さりげなく僕らをスルーしていったフライマンの後追いでのんびり釣り上がろうと思ったのですが、そのあまりのスローペースに、追い越すのも気の毒なので退渓する事になりました。
またしても渓を追われた僕らは、下流のいつもの場所に入ります、藪漕ぎをしてやっとの思いで河原に降りた時、突然僕の身体が前のめりになって宙に浮きました。さらには見事な「右四分の一ひねり」を加えて河原のゴロタ石の上に頭から着地しました。
どうやら藪から這い出た葛の蔓に足を取られたようで、右側頭部と右上腕部と右胸部と右膝を、思い切りゴロタ石に打ち付けたのでした。
「いで・・え・・・」暫く息も出来ずに枯れた大木の根っこのように転がっていましたが、しばらく見とれていた弟の手を借りてやっとの事で起き上がると投げ捨てたペゾンのブレトンビリエールを拾い軽く振ってみました、右肘を上下に振ると右肋骨辺りに激痛が走りますが、軽く水平に振る分にはそれほど痛まないのでそのまま釣りを続けました。(正直、やっちまったなと思いました(笑))
見事な雪渓が残っておりました
広いプールの流れ込みから流れが開けるあたりに特製フライングアントが流れた時、水中から浮かび上がって来たイワナが大口を開けてフライを吸い込みました。
大きな飛沫を上げて水中に潜り込むイワナをロッドためて止めると、広いプールを縦横無尽に走り回り、テンションを掛けると飛沫を上げでは水中に潜る、何度か繰り返したあと水深の浅いプールの尻まで寄せて半ば強引にネットに入れました。
てっきり尺超えだと思っていたのですが若干短いもののコロコロと肥えたイワナでした。
結局、これ一尾だけ(^^;
その後、一匹バラシただけで終了。
昼飯を済ませて、テーブルやら椅子やらを車に積み込むときに僕のベストの下敷きになっている真っ赤なロッドソックスが見えた。
ロッドソックスの口から第一関節、(いや第一ガイド)から先っぽが飛び出していた、完全に骨折していた・・・。
僕の心も一緒に折れた。
かくして、僕の肋骨とブレトンビリエールの予備ティップは悲しくも見事に折れたのであった・・・。
悲しい・・・
そのあと、目の前の初めての流れを釣ったのだが上流側を釣った僕は一尾バラシただけで全くの無反応、下流を釣った弟は狙うポイントポイントからイワナが出たそうで「いやあ、楽しかった」「いやあ楽しかった」と「★☆の一つ覚え」のように繰り返すのでした。
結局、僕は先ほどのイワナ一尾で終了。
竹竿を折ったの今シーズン4本目だぞ~!(><)笑えん
文字通り、身体も心も折れた釣行となったのでありました。
釣行記はFFこみゅへ
PS.国民宿舎「梅花皮荘」の露天風呂に入って来た、何時も入ろう入ろうと思いながら何年も過ぎていたけど初めて入った。鉄分の強い赤茶けた湯舟から眺める玉川と山並みが綺麗だったなあ・・。
PS.整形外科に行ったらやはり肋骨にヒビが入っておりました。全治1か月、シップとロキソニンの日々。
今期竹竿折ったの4本目!あー!折れた心が折れた(><)
Posted by 老眼親父 at 15:26│Comments(1)
│FLY FISHING
この記事へのコメント
お怪我は、大変そうですね。
お大事に。
渓流やテトラポットなどを歩いていると、ふと、あと何年、今の釣りが出来るのだろうか?と思う事があります。
昔、フライの雑誌の記事に、リタイアしたフライマンの話がありました。 確か、プロテインという名のフライを巻いた人の話だったと思います。
一人、川面に向かい、釣りに没頭し、最後の所持金は、5ドル。
自分も、このぐらい潔く生きたいものです。
お大事に。
渓流やテトラポットなどを歩いていると、ふと、あと何年、今の釣りが出来るのだろうか?と思う事があります。
昔、フライの雑誌の記事に、リタイアしたフライマンの話がありました。 確か、プロテインという名のフライを巻いた人の話だったと思います。
一人、川面に向かい、釣りに没頭し、最後の所持金は、5ドル。
自分も、このぐらい潔く生きたいものです。
Posted by boodoodeedee at 2019年07月30日 19:58