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2019年08月20日

沢トレ導入の件

沢トレって言うのは、沢登りのトレーニングでは無く、沢でトレランする訳でも無く、沢近くのレストランで食事する事でもない。モンベルのサワートレッカーの事を僕が勝手にそう呼ぶ(笑)

何年も前から山岳渓流の釣行用に注目はしていたのだが、ラバーソールの効果に今一つ不安を感じたまま僕の記憶の隅っこに追いやられていた。

今日まで沢登りをする訳でも無く、特に源流に詰め入る釣りをする訳でも無いので普通にウェーディングシューズを選択していたのだが、昨今のウェーディングシューズはウェーディングブーツと言う名が示す通り登山靴かスキーブーツみたいなものが多くなった。ウェーダーを履くだけでも動きが抑制されるのに、まるで両足にギブスを付けたようで靴底の感覚が伝わりにいため水中の石に乗ると非常にバランスが悪くなるのだ。

僕が履いているパタゴニアのガジェゴスのソックス部のネオプレーンは4mm厚、中に靴下を履いてシューズを履くことを考えると、シューズの内側の幅も長さもそして高さも自分の足より間違いなく1cm以上大きくなることになる。そんなデカくて重いブーツを履くのだからそりゃあ、バランスがとりにくくなるのも当たり前なのだ。

更には歳とともに落ちる体力と相俟って、このギブスシステムでは平地の釣りはともかく、山岳渓流の釣りにはいささか重荷になって来ているのだ。

加えて、ここ数年来の真夏の猛暑、当然ながら真夏の釣りはウェットウェーディングで決まり。
昔は、速乾のパンツにウェーディングシューズ、砂利除けのネオプレーンのグラベルガードと言うシステムだったが、最近流行の短パンにゲーターウェーダーのスタイルは軽くて動きも楽なので僕も取り入れている。あと、ちょっぴり若くなった気がするしね(中身は変わらない)

涼しくて、足さばきも軽快とくれば山岳渓流の釣りにこれほどピッタリなスタイルはないのだが、肝心な足元がギブスでは折角の軽快感も
半減すると言うものだ。特に猛暑の中の帰り道、ズタズタ音を立てて林道を歩いていると疲れも倍加する気がするのだ。

そこで、脳の裏側から這い出て来たのが、モンベルのサワートレッカーだった。
しかも旧モデルなのか?サワートレッカーRSつうのが激安で手に入ったのである。

沢トレ導入の件


激安だったんだよ、迷わず買っちゃったよ♪


アクアグリッパーと呼ばれるラバーソールは「圧倒的なグリップ力・・・」とモンベル社が胸を張るのだから大丈夫・・・なんだろう・・さ(一抹の不安が・・・)

夏の山岳渓流を軽快に釣り歩きたい・・・僕のその条件は7つ(欲張り)

1.軽い
2.水抜けが良い
3.シューズの中で足が踊らない
4.足裏の感覚が伝わる(バランスを崩さないで済む)
5.そして、滑らない!(当たり前)
6.おまけで耐久性
7.履きやすさ脱ぎやすさ

問題は5.よね、ラバーソールなので苔の付いたヌル石が無理なのは分かっている(春の渓流でコーカーズのラバーソールで確認済み)
でも、少しは期待しちゃう。
「圧倒的なグリップ力・・・」期待して良いよね。

6.の耐久性は履き続けないとわからないけどラバーソールは柔らかいので減りも早いんだろうなとは思うけどな、どれぐらい持つかな。
7.歳をとると何でもかんでも面倒になってね、僕のウェーディングシューズ選択の重要なポイントがBOAシステムになっている、これは足首がネオプレーンになっているので、それを求めるのは無理だわね(1ポイント減点・・・かな)

夏休みの最終土曜日に只見川の上流域に釣りに行ってきた。
その時に着用したので、僕に求める条件に沿って、使い勝手を纏めてみる。

先ず1.の軽さに関しては申し分ない、既に家で試着してみたが今までは居て来たどのウェーディングシューズより各段に軽い。
川に降りるのに、藪の中の土手に着いた先人の踏み後を行く、赤土が削られて見るからに滑るのがわかる、ほらね、やっぱり滑る。だけどフェルトソールのシューズだったらもっと滑ると思う。
河原に飛びおりると、ほらあのブーツ特有のドタッとした感じではなく普通にスニーカーで着地した感があってとても軽快さを感じる。最も、ドタッの原因の半分は僕の育つだけ育った身体にあるのだが・・・(汗)。
水に入ると、ヒヤッとした水温が速攻で伝わって来る、ラインを延ばしながらゴロタ石の上を行く、思った以上に歩きやすい、しかも水中の石の上を歩いても大石を上っても違和感が無い、と言うより石にピッタリと吸い付いて滑ると言う感覚が無いのだ、これには僕もびっくりした、ラバーソールってこんなにもグリップが効くものなのか。
当然だが滑りやすい石は勿論ある、それはソールの素材には関係ないものだ。
左右別々の石に乗ってキャストをするが足裏がしっかり石の形を伝えてくれるのでキャスト中もぐらつくことも無く安心して釣りが出来る。
勿論、遡行中は滑らないように十分注意しているけれどそれはフェルトソールでも同じだ。

遡行中に気づいた事がある、足首を包むネオプレーンの効果だろう、水や細かな砂利が侵入するのをほぼ防いでくれる、足裏に水が入って気持ち悪い事も無ければ遡行途中でシューズをひっくり返して砂を出すなんて必要は全くないだろう。
足をピッタリとホールドしてくれ、靴の中で足が暴れることも無いので石の側面に足を乗せてもシューズ内の足だけがズレて気持ちが悪くなることも無い。兎に角、水中でも陸上でも歩きやすい。

翌日、只見町の布沢川に入った、赤茶色の石はヌル(苔)が付いていて、大雨で流された土がへばりついている石もある。
この状況ではこのゴム底は全く役に立たない、他のシューズより少しは良いかななんて思えるところも無い。
まあ、フェルトソールでもかなり滑る状況でであるだろうけれど一緒に遡行している弟を見ても僕みたいに大声を出しながら踊ったりする様子は無いので明らかにフェルトソールに軍配が上がるだろう。

脱渓点は、岩盤に草が茂る最悪の場所しかなかった、フェルトソールじゃあ間違いなく滑り落ちるところだが、そこはやはりアクアグリッパーが威力を発揮した。

アスファルトの道路を車まで戻る、水を含んで重くなったウェーディングシューズはどうしても引きずって歩きがちになるがこれはほとんど水分も吸収していないので軽くて歩きやすい。ただ、アスファルトの道路を延々と歩くとソールがすぐに減っちゃうかもしれないので注意しなきゃね。

水分を含まないので軽いし、このまま車を運転して移動するのも問題ない。ウェーディングブーツ(敢てブーツ)じゃあアクセルとブレーキ踏み間違えないか心配しながら運転するようだもの。

耐久性は前述したとおり履きつぶさなきゃわからないが。履き易さはと言えば足首がネオプレーンになっているので、決して良くない(と、言うより履きにくい)が不思議なことに脱ぎやすさは思ったほど悪くない、かかとをもってクイッとすれば結構簡単に脱ぐことが出来る。
訂正:クイッ⇒グイッ(^^;

さて、総括するとヌルの無い石の川(あそことか、あそことか・・・)なら及第点。特に真夏のウェットウェーディングなら迷うことはないだろう。
但し、ヌルの付いた石の川は絶対に無理、怪我をする前に履き替えよう。
結局、ラバーソールの沢トレだけですべての川に対応させるのは無理ってこと、適材適所でシューズを選ぶのが安全に釣りをする大前提である。
特に年寄りは・・である。

因みに僕はこんな使い分けを考えている

〇真夏以外の川にはウェーダー+BOAシステム付きのウェーディングシューズ(僕の場合ガジェゴスウェーダー+コーカーズブッラクデビル等)もう脱ぎ履き楽なのしか考えてない。
〇真夏の山岳渓流はゲーターウェーダー+モンベルサワートレッカーRS(これしかないって言うかこれがベストかな)
※〇真夏の里川(ヌルのある川)にはモンベルのウールフェルトソールのサワークルーザー(ウールフェルトの力は良く知っている、何足か履きつぶしてるから)ソール交換も可能で¥21,000は決して高くないと思うが、アッパーがどれだけ持つかが問題よね

※コスパ考えたら、ポリフェルトソールのサワートレッカーのチョイスが安くて良いかもしれんね。ソール交換も可能だし、あれ・・・?こっちにしちゃおうかな、ウールフェルトの減り具合は半端じゃないからねえ(笑)

沢トレ導入の件

LITTLE PRESENTSのウェットゲータは3mm厚だけどサワートレッカーRSのサイズは29cm、普通のウェーディングシューズのセッティングよりハーフサイズ大きめを選択すべし



最後にサイズ感を書いておきます。(備忘録です)

僕の通常の靴のサイズはUS10(大体28cm)
ウェーディングシューズは(3mm厚のネオプレーンソックス)まではUS10.5(28.5cmくらい)
Patagoniaのガジェゴスウェーダー(4mm厚のネオプレーンソックス)用にUS11(29cmほど)を買い足した。

で、このサワートレッカーRSにはLITTLE PRESENTSのウェットゲーター(3mm厚)を合わせているんだけどジャストサイズ29cm。
それって4mm厚のガジェゴスより薄いのにシューズは同じサイズ、つまりコーカーズブッラクデビルと沢トレと同じサイズだけど、ガジェゴス履いて沢トレは履けないってこと、サイズはちゃんと履いて決めなきゃだめだぞー!って話。






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