新しい偏光システムになるのかの巻

老眼親父

2024年01月22日 15:35

今までにも何度か書いている偏光グラスの話です。

最近、インスタグラムにTALEXの広告が度々出現するのでちょっとだけのぞいて見たら「ORIGINAL OVER GLASS」の宣伝広告でした。

オーバーグラスは遥か昔に使ったことがあるけれどフレーム(特にメガネのテンプル)が干渉したりする違和感があってシーズン途中で降板したことが記憶の片隅に残っています。

それでもなんとなく目に留まったのは何故かと言うと・・・。
〇長時間の利用でも快適なかけ心地
〇鼻と両耳の3点で支えるから、フレームの重さが気にならない!
〇超軽量だから長時間着用していても疲れにくい!

と言う鼻をくすぐるコピーと、シーズン前に偏光グラスを一つ作らなくてはいけないとの思いがあって、それが上手い事シンクロしてしまった事に有ります。

と言うのも去年の夏、友人たちとトレッキングでの釣り旅に出掛けた時にTALEXのACTION COPPERのレンズを入れたFLIPグラスを川に流してしまいどうしてもシーズン前に作る必要があったのです。
これまで数々の遍歴を重ねてきた私の偏光グラスシステムですが最終的に行き着いたのは「眼鏡+フリップオン偏光グラス」のシステムでした。それが今の私の安定システムとなっている『純国産チタンフレームの雄、RIDOLのフレームに純国産の遠近両用レンズを入れた遠近両用眼鏡』+『TALEXレンズ入りのフリップオングラスCAESAR FLIP Ⅱ』のシステムです。
CAESAR FLIP Ⅱは安定の偏光システムです

因みに私は晴天用に動く魚を捉えやすいカラーの『アクションコパー』と朝夕や曇天の光量が少ない状況用に『イーズグリーン』のレンズを入れたCAESAR FLIPⅡを使い分けていました。

フリップオンの偏光グラスは他にもいろいろありますが、眼鏡のレンズをクリップで挟む方式が主流(TALEXでもCLIP ON SUNGLASSと言う名で発売されていますね)で、レンズを上側から2点で挟むこの方式は左右にズレやすいのが難でした、それに対してCAESAR FLIP Ⅱは左右のレンズをとも上下2点で支えるためズレる心配がないのと、偏光グラスの形状を眼鏡のレンズの形状に合わせて整形することが出来、違和感のないスタイリッシュな仕上がりになる事がCAESAR FLIPⅡ採用した所以です。

たまたま今回のように強い衝撃を与えたり何かが当たったりした時に外れてしまうと言う欠点はありますが、それはフリップグラス特有の弱点であり使い方で補うしかないと思っているので私としてはこのシステムに特段の不満もなっかたので今回も流失した物と同じ『アクションコパー』のCAESAR FLIPⅡを作ろうと思っていたのですが、今までほおっておいたのにはちょっとした迷いがあったからです。

実は偏光グラスよりも肝心の眼鏡の度数が合わなくなってきていて、ちょうど5メートルから10メートルくらいの位置が特に見にくくなっていたのです。偏光グラスだけ新しくしてもなあと思いもあって踏ん切りがつかずにいたところにタイミング良く(悪く?)TALEXの広告が目に留まると言うね。結果、悩みが増幅する羽目になってしまいました。

実はここで机の中にもう一本遠近両用のレンズが入ったRIDOLが有ることが判明します、作った後に老眼が進みお蔵入りしていた眼鏡です。あまり使っていなかったのでそこそこ綺麗なので、どうせレンズ交換するならこれを使おうかと思ったのですが、このフレームに新しい遠近両用レンズを入れても今使っているRIDOLのフレームと形状が違うので今のCAESAR FLIPⅡは使えないのです。結局、今使っているCAESAR FLIPⅡを使うためには今使っている傷だらけのRIDOLを使うしかないのです。

悩んだ末、最終的に残ったのが次の2パターンです。

①CAESAR FLIPⅡ+TALEXが20,000円弱(送料別ね)+今使っているRIDOLのレンズ交換が20,000程・・・。(眼鏡のレンズを交換してもフレームが傷だらけだしなあ・・・)

②TALEXのオーバーグラスが19,800円(しかも送料無料)+別のRIDOLのレンズ交換が20,000程・・・。(う~ん、やっぱり悩む・・・)

ん~。流石にこれは悩ましい、長考を余儀なくされ行き着いた結論は、②のオーバーグラスの導入でありました。

TALEXのコピーを信じ、『アクションコパー』用に新しい遠近両用眼鏡と新しいオーバーグラスを作り、『イーズグリーン』用に今までのRIDOLとCAESAR FLIP Ⅱと言う2本立てのシステムにしておくことにしたのです。如何せん現在使っているCAESAR FLIP Ⅱのイーズグリーンのレンズだって傷だらけだし、近々に新しいレンズが必要になる事を考えればORIGINAL OVER GLASSを使ってみて、使い勝手が良ければイーズグリーンもORIGINAL OVER GLASSにする、ダメならまた二つともCAESAR FLIP Ⅱに戻ると言う余地を残し二股をかける事にしたのです。
イーズグリーンは今までのシステムでアクションコパーはオーバーグラスに

さて、TALEXのORIGINAL OVER GLASS、吉と出るか凶と出るか今シーズンのお楽しみです。


ここからは、僕の偏光システムの遍歴をメモしておきます
皆さんは今どのへんにいらっしゃるのでしょうか(笑)

1.目なんて至って健康で裸眼で2km先のシマウマが見えるくらいの頃(嘘ですw)
フライマンにはクラシカルな細フレームが似合うと信じて疑わなかった時代、これはSightMaster(レンズカラーはライトブラウン)杉坂隆久氏が使っていたので杉坂モデルと呼んでた人も居たかな。実はこのモデル3個目ですww
杉坂モデル(笑)老眼になるまでずっと使っていた

2.だんだんフライのアイにティペットが通しにくくなってきた時代
40代ともなるとフックのアイにティぺっとを通すのが一苦労で日陰に入ったりすると気が狂れる程、この拡大鏡Flip Focalには随分とお世話になりました。これもなくしたりレンズが欠けたりして3個目だな。(老眼鏡ではありませんあくまでも虫眼鏡です)
これ、老眼になったら必ず使うでしょ(笑)

3.ついに老眼鏡がないと本が読めなくなってきた
とうとう老眼鏡を作ることになった時、フライ交換のたびにポケットから老眼鏡を取り出すのが面倒でSightMasterのツインのグラスコードを導入、老眼鏡と偏光グラスを掛け替えるたびにグラスコードが絡んでイライラしたもんだ。
ある意味画期的なグラスコードだとは思うけど…

4.何とかスマートにフライ交換が出来ないものだろうかと模索し続ける時代
TALEXからバイフォーカルレンズ(丸型二重焦点レンズ)が発売された。偏光グラスの小窓のような老眼矯正用のレンズが入ったものでレンズの上部か下部のどちらかを選択できた。これは実に画期的なレンズだった。フライを結ぶ時だけその小窓を使って見るだけなのでそれ以外は普通に偏光グラスを掛けているのと変わらない。私は歩くときに目元が歪むのが嫌で上側にレンズを入れていた。レンズだけでも4万円以上したがそれだけの価値があったと思っている。私はlens by talexとの銘を打ったRIDOLのTALEXレンズ専用フレームTX-13に入れていた。
余談だがこのオールチタンのフレームは軽くて圧迫感も無く実に優れたフレームだ。私の度数が変わらなければ今でも使い続けていただろうシステムである。実はこのシステムは2本目、南会津の渓流で滑って転んだ時に淵の底に沈んでしまったため作り直したものです。このレンズは画期的だったフレームの上の小窓が見えるかな
フライの右ウイングだけ大きく見えてるね

3.老眼だけではなく中距離も焦点が合わなくなって来るのです
やがて老眼の度が進むだけではなく中間距離にも遠距離にも焦点が合わなくなってきます。それまで仕事でも何本かの老眼鏡を使っていましたが、いよいよ普段掛けの遠近両用メガネが必要になって来ました。そんな時に見つけたのがSWANSのフリップ機構のついた眼鏡です。眼鏡本体に遠近両用レンズそしてFLIPにTALEX。もうこれしかないだろうと確信した、しかも再度シールド付きで遮光も万全だし。
ところがこのサイドシールドが曲者で丸いレンズの上下左右を固い樹脂製のシールドが覆っているので視界がオーバルレンズの範囲に限定されるし樹脂製のシールドが目の周りに当たるので違和感と圧迫感が半端じゃないのです。シールドを外そうと思ったらなんとレンズがシールドに入っていて、フレームはレンズの入ったシールドを止めるという構造でした。(涙)
今でも使えなくはないのですが残念ながら出番はありません。
カッコ良いんだけどねえ、釣り向きじゃあないかも

4.そしてシステムは完成した
一度は度付きの偏光グラスにしようかとも考えたのですが自身の視力が不安定な以上は高価な偏光グラスを何度も作り直す羽目になるのは避けたい。やはり普段に使える遠近両用メガネとフリップオンの偏光グラスが一番使いやすい。川から上がったらフリップグラスを外して普通の眼鏡としてそのまま使えるしね。
そこで出会ったのが前述したSASAMATAの「CAESAR FLIP Ⅱ」という訳です。CAESAR FLIP Ⅱは重量が2.5g程度でTALEXのカッチュウのレンズを入れても総重量は10g弱、普通のフリップフレームでは本体だけでも10g以上あるのでその差は馬鹿になりません。と言うよりもこの軽さが実際に眼鏡をかけた時の感覚に大きく影響するし疲労感に大きな差が出ます。普通に設計された眼鏡のフロントに20g以上のオモリが付くなんて考えられません、やっぱり今のシステムが私の偏光システムの完成形であることは間違いありません。
安定の偏光システムCAESAR FLIP Ⅱ



5.なのにオーバーグラスってw
完成したシステムがあるのにオーバーグラスって何よ(笑)完成したシステムでも外部からの衝撃でフリップグラスが飛んでしまうことはあります。もしもこのオーバーグラスを使ってみて今のシステムを超えることがあるならば・・と言う細やかな期待で導入してしまいました。斜光を遮ることが出来るのは一つアドバンテージだし、その為のゴーグル風なデザインのフレームが目の下に触りはするもののそれほど気になるものでは無いので慣れれば問題ないのではないかとも思います。レンズ自体が大きいのでSWANSのそれと比べれば視界は結構広いし慣れれば割と使えるのではないかと思います。いずれフィールドで使って見ないと結果は出ませんがもしかしたら新システムに更改なんてこともあるかもしれません(笑)
新しい偏光システムに取って替わることが出来るのか?


これにて、この記事はおしまいです。いやあ、長かった。
にどとこんな長文は書かないからね。

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